今日は76回目の敗戦記念日(8月15日)月、8月最後の日です。今年の8月も例年通りテレビも新聞も戦争の悲惨、平和の尊さについて報道、放映する番組が盛りだくさんでした。しかし20年前30年前と比べてその数は間違いなく減っています。

しかしこれまで76年間毎年8月になると同じ内容の報道を繰り返してきた結果日本は恒久平和の実現に向かって少しでも何か前進したでしょうか?実情は前進するどころか益々暗雲立ち込める怪しい状況に後退するばかりです。

日本は「中国封じ込め」と称して自衛隊の装備をますます新鋭化する一方、世界各地の暴力的な抗争・紛争には見て見ぬふりです。自公政権はビルマや中国、中近東など外国で起きる紛争の鎮静化や平和的解決に手を差しのべるのは内政干渉とでも考えているのかもしれません。中近東の紛争解決は日本政府の手には余ると思いますが国軍がクーデターを起こし民衆を殺傷しているビルマなどは政府援助額の大きい友好国ですが政府は何もしようとしません。

自衛隊が保有するF35のFはFighter(戦闘機)の頭文字です。ちなみに戦争中日本本土を爆撃(原爆投下したのも)したB29のBはBomber( 爆弾投下機)の頭文字です。F型戦闘機は敵の飛行機を撃ち落しパイロットを殺すため(大概は落下傘で脱出しますが)ばかりでなく空対艦、空対地ミサイルを装着して爆撃機の役割も果たす攻撃型ステルス戦闘機です。こんな戦闘機をアメリカから2兆4千600億円も爆買いして抑止力の強化と称し中国に脅威を与えているのが自衛のための戦力無き組織自衛隊の姿であり自公政権のすすめる積極的平和外交の姿です。

NHKなどが深夜に(?)国民にいくら戦争の悲惨さを見せつける映像や記録を見せる努力をしてもその結果として世界は少しも平和にならないのは何故か?どうしたら紛争を暴力でなく話し合いで平和的に解決する世界を実現させることができるか?これこそが私が本書「自衛隊も米軍も、日本にはいらない」を執筆したキッカケです。書店には「憲法9条を守ろう」、「戦争と平和について」などのタイトルで学者や評論家が難しく書いた書籍がいくつも並んでいます。戦争反対、平和は尊いが理想的社会の実現はかくかくしかじかの理由があって容易ではない、という否定的なものから貧困撲滅、民主政治確立、草の根平和運動で世界平和は実現する、などと楽観的なものまで膨大な数の本が書店に山積みですが平和世界の構築の具体的方法の提案を書いた本は見たことがありません。本書はタイトルこそ類書と似ていますが中身は類書とは全く違います。左翼でも右翼でもない平和日本の建設に熱い情熱を傾ける元国際ビジネスマンが市民の視点でどうしたら平和な世界、平和な日本を実現できるかについて具体的・現実的な提案をしています。「また例の左翼、パヨクの平和・護憲の本か」と読む前から早合点せずに若い世代の皆さんには特に手に取って最後まで読んで欲しいと思います。

本書は70年近くの間少しも成果を上げていない「ままごと平和運動」といわれかねない運動に別れを告げて「非武装中立日本の実現を目指し目標達成期限を2025年と限って具体案を提示しました。

これまでの平和運動は本質的な「自衛隊廃止、日米安保条約廃棄、米軍撤退」の目標を避けて目前の派生的問題のみに目を向け、あたかもそれが解決すればすべての問題が解決するかのように錯覚してきたように見えます。あるいは本質的問題の解決はとても難しいと最初からさじを投げて手の届きそうなトピックスに目標のレベルをさげて運動してきたのかもしれません。辺野古埋め立て新基地建設反対、日米地位協定改定、オスプレー飛行反対等の問題は本質の問題さえ解決すればすべて自動的に解決する問題です。今日は当初、計画通り目標が実現する2026年になれば当たり前になっている世直し後の日本の夢のような姿をお見せするつもりでした。しかし8月の締めくくりとしてどうしても平和な日本の実現を求める皆さんにこれからは限られたエネルギーを本質を衝く平和運動に傾けて欲しいあまり内容を少し変更しました。明るい日本の素晴らしい姿は総選挙を控えた9月以降に又書こうと思います。

2021年8月31日 76回目の敗戦記念月を終えるにあたって 記

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