今朝の東京新聞「こちら特報部」に海上自衛隊の護衛艦いずもが固定翼機(最新鋭ステルス戦闘機F35B)の発着テストを3日から7日のいずれか1日に入平洋上で米海兵隊の2機を使って米軍の操縦で行う、と掲載した。これまで野党の度重なる国会質問に対して政府は「いずもの甲板修理(耐熱性を高める)改修はあくまでヘリコプター搭載のための改修」と言い募ってきた。

このようなあいまいな答弁は自民党政府の常套手段だから間違いなく本格的空母への改修と私はとっくに見抜いていた。しかし政府が舌の根も乾かないうちに臆面もなくこの日米共同軍事訓練計画を公にして航空母艦いずものお披露目をするとは国民をバカにするにもほどがある。平和憲法の理念を政府権力者に守らせ第9条の文言を一字たりとも変えられないように守る(ガードする)護憲運動の中核団体「9条の会」がこれに何の抗議らしい抗議もしない。これでは「9条の会」の存在意義は無いに等しい。

又護憲を標ぼうする野党も野党で総選挙を前にして4日開会の臨時国会でこの問題で政府を徹底的に追求し総選挙の争点にすべきと考えるが現状なんの動きも見せない。これでは自民党政権の思う壺だ。私は専守防衛の軍隊など世の中にあり得ないと考えているが100歩譲っても航空母艦は専守防衛とは程遠い攻撃型の軍艦であり近隣諸国を威圧するに十分すぎる戦闘用艦隊の旗艦である。

新型コロナの蔓延の脅かしにはすぐにのって6割以上の国民がこぞってワクチン接種に奔走するというのに何でコロナどころではない全ての国民の命に直結する日本の西南諸島での戦争の危機に国民がこうも鈍感なのか私には理解できない。アメリカの本土とは遠く離れたこの地域での武力紛争を他人ごととして自ら作り出している米軍の手下として日本の自衛隊が犠牲になるのは自明である。アメリカのための戦争に駆り出され日本が戦争に巻き込まれるリスクは新型コロナに感染するリスクとは比較にならない桁違いの大きさだ。

国民を欺きながら自衛隊の軍隊化を強力に押し進める自公政権は間違いなく亡国政権だ。幸い1か月ほどで総選挙が行われる。国民はいつまでも自衛隊をワクチン接種や災害救助でお世話になっているありがたい人道組織などと誤解してはならない。

2021年10月2日 自民党の新体制報道に目を奪われて盲目状態となっている国民に目を覚まして欲しいと焦りつつ 記 

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