本日は元東芝原発技術者の小倉志郎さんの寄稿です。
―以下小倉さんの寄稿文引用ー
「あなたはだんだん眠くなる。だんだん眠くなーる。そして気持ち良い眠りに入ります」と催眠術師に繰り返し言われていると最初は眠くないのにいつのまにか眠ってしまう。眠る必要があろうがなかろうが関係ない。理由などなくて良いのだ。
「古くなった憲法は変えた方が良い。アメリカから押し付けられた憲法は変えた方が良い。外国はたびたび憲法を変えているから日本も変えた方が良い。あなたはだんだん憲法を変えたくなる。変えたくなーる」と政府から繰り返し言われていると最初は改憲などしなくて良いと思っていたのにいつのまにか改憲してもいいなと思うようになってしまう。改憲の必要があろうがなかろうが関係ない。理由などなくても良いのだ。
この文章を読んでくれているあなたは催眠術にかかっていないと確信している。しかし、そのあなたは私たちの前で「改憲に賛成だ」あるいは「改憲してもいいんじゃない」と言う大勢の人々が上に書いた催眠状態にあることに気が付いているだろうか?催眠状態にある人に理屈を説いても徒労に終わるのみ。彼らが催眠状態から目覚めるためには理屈以外の工夫をする必要がある。今こそ、あなたが個性的な知恵を出し、それに基づいて自分自身の行動を起こす時だ。
2021年12月4日 記 小倉志郎
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