平和とは何かの議論はありますが、ここではひとまず戦争をしたり巻き込まれる心配のない状態を平和な状態としておきます。人が一度限りの人生(一生)を国家などの犠牲にされず自分自身の幸福追及のために精一杯生きられる社会を実現するのに平和は最小限必要な条件です。恒久平和を実現するため本書は「いかなる軍事力も持たず、すべての問題を話し合で平和的に解決する国家の実現」を目指し現実的なプロセスを提言しています。この理想国家を建設するのに外国や国際機関の助力や支持はまったく必要ありません。

この理想の実現が簡単に思えないのは我々日本国民が考える前から簡単でないと勝手に決めつけているからです。

東西冷戦時代ならばいざ知らずソ連崩壊後の今でも自公政権は「日本の安全保障環境は従来にも増して厳しい」と仮想敵を中国北朝鮮におき変えながらマスコミを煽り脅威をバラマキ続けています。問題なのは護憲・平和運動家の間にも国連や関係諸国の合意なしには、そして現在の安全保障環境下では完全非武装中立国家を実現することは難しく現実的でないとの考えが多いことです。しかし実は、日本は憲法の前文と第9条により完全軍備撤廃を日本(日本政府)が単独で決意をして国会が動けばすぐにも実行できるのです。

「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」

江戸時代米沢藩藩主上杉鷹山(1751~1822)の言葉

2022年1月9日 記

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