本日の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです
―以下小倉さんの寄稿文の引用―
護憲派のデモなどで「戦争反対!」という声を上げることが多い。
それに対して「戦争に賛成する人など誰もいないよ。自民党だって『我々も戦争反対だ』と言うに決まっている」とひやかす人がいる。
つまり、誰も「戦争しよう」と言っていないのに「戦争反対!」と声を上げることは意味がないではないかと言いたいのだろう。
確かに普通の国民は皆「戦争したくない」と思うのは当然だ。しかし、外国から攻められたりした場合には自衛のために「戦争せざるを得ない」と考える人も多い。そこへもってきて戦争の道具である軍備があったらどうなるだろう。
つまり「戦争したくない」と思っていても「戦争せざるを得ない」条件がそろえば戦争してしまうのだ。
その結果、原発を沢山並べている日本は人間が住める国土を失って滅びてしまう可能性が大きい。
すなわち、日本が滅亡する可能性をゼロにするためには「戦争したくない」と思っているだけでは不十分であり、「戦争できない」状態を保つ必要がある。
それを確実にするのが戦争の道具である軍備を持たないことだ。
地球上には実際に軍備を持たない国がコスタリカをはじめとして複数の国がある。
日本も憲法に軍備を持たないと書いてある。書いてある通りにすれば「戦争できない」状態をつくれるのだ。
2022年3月15日 記 小倉志郎
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