本日は元東芝原発技術者の小倉志郎さんの担当です
―以下小倉さんの投稿文の引用ー
前回の投稿の後、大きな出来事が2つ起きた。
一つは「安倍元首相が銃撃されて死亡」,
もう一つは「参議院選挙で自民党が大勝」だ。
前者は、7月8日奈良県において複数のSPにガードされた元首相というVIPが公衆の面前で暴漢に撃たれて殺された事件だから、「あってはならないことだ」と世間が大騒ぎするのは当然のことだ。
安倍氏個人にとっても予想外の受難で悲劇と言うほかはない。
しかし、私個人としては、政界トップ在任中に主権者の国民、および、世界中の人々に向かってウソをつき続けた人物がもうウソによって人々を騙すことができなくなったという気持ちを抑えることができなかった。
一方後者の参議院選挙の結果はほぼ選挙前の予想通りでびっくりはしなかったものの、これで衆参両院とも改憲派議員の議席が2/3を超えて、改憲派政党間の調整協議の行方によってはいつでも改憲発議が可能になってしまった。
即ち、非武装中立を柱とする現在の日本国憲法が、正規軍を持ち米軍と共に地球上のどこでも戦争することが可能となる憲法に改変されかねない崖っぷちに立たされたのだ。
15年前に私が「リプレーザ」誌に投稿した小論文「原発を並べて自衛戦争はできない」が日本の常識になっていればこんな事態はありえなかった。
この自説をこれまで以上に宣伝しなければならないと肝に銘じたしだいだ。
2022年7月15日 記 小倉志郎
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