本日は元東芝原発技術者の小倉志郎さんが担当します

―以下小倉さんの寄稿文の引用―

 日本は異質な価値観を持つ集団に国会や政府を乗っ取られている状態だ。

その異常な状態に気が付かない国民が多い。

国民の意志によって政権交代をすることができるチャンスである選挙を何度やっても、また同じ政権が生まれることがそれを証明している。

日本社会のこの異常な状況を人間の病気に例えるなら、重篤な「慢性病」と言える。

 死者だけで約310万人、傷害者はその何十倍という犠牲の下に、1945年8月15日に先の戦争(第二次世界大戦)が終わり、新しい憲法を得て、「国民一人ひとりの幸せ」と「平和」を目指して再出発をした。

そんな日本だったが、「天皇崇拝」と「富国強兵」を柱とする明治憲法の時代へ戻ろうとする復古主義者たちの密かで継続的な企てによって、憲法の実践はそっちのけにされて、国民の経済格差は広がり、貧困のために日々の暮らしで苦しんでいる人々が増えている。

それと共に、年々軍備だけは増強されて米軍の指揮下に入った自衛隊は明日にでも戦争に巻き込まれる可能性まである。

70年以上もかかって日本社会が抱えることになった「慢性病」だ。

一朝一夕に回復できる「特効薬」などは無い。

回復のためには、救世主のようなリーダーや頼りになる野党の出現を待つ他力本願ではなく、国民一人ひとりが日本の「慢性病」に気が付き、自ら行動を起こすことが必要だ。

2022年7月21日 記 小倉志郎

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