本日の担当は小倉志郎さんです

―以下小倉さんの寄稿文の引用―

 去る9月21日早朝、首相官邸近くの路上で、安倍元首相の国葬(以下「国葬」)に断固反対の手書きメモを置いて70歳台の男性が焼身自殺を企てるという事件が起きた。

当初意識不明だったが、一命を取り止め重症で入院中とのこと。

 最近は「国葬」反対の国民の声が高まり、様々な形の「国葬」反対運動の様子を伝えるニュースが飛び交っている。

そこへ、「国葬」反対の焼身自殺(未遂)というショッキングな事件が起きたのだから、大手メディアがさぞかし大きく報道するかと思いきや、そうではなかった。

私は東京新聞一紙しか購読していないので、近傍の保土ヶ谷図書館に行って大手全国紙の関連記事を読んできた。

その結果は次の通り。

朝日新聞:9月21日夕刊第7面、

読売新聞:9月21日夕刊第10面、

毎日新聞:9月22日朝刊第24面、

産経新聞:9月22日朝刊第26面、

日経新聞:9月22日朝刊第43面。

ちなみに、東京新聞は9月21日夕刊第7面である。

当事者の男性が重傷で入院中なので独自取材できずに警察の発表によるので、しかたがないが、全ての記事が100~200字で内容もほぼ同じ、且つ、写真もないベタ記事で、場所もよほど注意深く見ないと見過ごしてしまうような編集のし方である。

さらに大手5社の内3社までが、当日の夕刊に十分間に合う事件なのに掲載せず、翌日に掲載。

 はっきりわかったことは、大手全国紙の編集のし方がこの事件を「できる限り目立たない」形にするという点で足並みを完全に揃えていることだ。

各社が独自の方針で編集していたら、こんなことが起き得るとは考えられない。

私たち国民には見えないところで既に情報統制が始まっているような気がして、とても気味が悪い。

2022年9月24日 記 小倉志郎

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