10月1日に私は「憲法9条を守ろう」とか「軍備で平和は守れない」のようなゆるいスローガンでは改憲の動きを止められない、と書いた。

このスローガンを掲げて運動している人たちから見れば決して「ゆるくはない」と反論するだろう。

なぜ私が「ゆるい」と考えるのか?

憲法9条は今日まで一字一句文言は変わっていない。変わったのは政府の憲法解釈だけだ。 

歴代政権が自分たちは憲法第9条を守ってきたと言っているがそれはある意味正しい。

護憲派は「軍備で平和は守れない」と言うが政府は自衛隊は軍隊(軍備)ではないと言い続けている。

誰から見ても米軍などと共同訓練し最新鋭のステルス戦闘機を持ち航空母艦まがいの軍艦まで保有している自衛隊が軍隊でないわけがない。

私も会員である「沖縄日本から米軍基地をなくす草の根運動」の共同代表平山基夫さん(「女たちの戦争と平和資料館」(wam)創設者松井やよりさんの実弟)は自衛隊を実態に合わせて米国占領軍補助軍隊と呼んでいる。

しかし歴代保守政権は護憲平和運動家たちが、いくらこのようなスローガンを掲げてもすべてその通りに実行していると強弁しているのだから痛くもかゆくもない。

私が緩い、と言うのはこの理由からである。

実のところはこの辺を後ろめたく思っているからこそ改憲を急いでいるのだが。

安倍政権が出現してから日本にわずかに残っていた憲法第9条の非戦平和主義が否定され日本は軍事力を抑止力とする危険がいっぱいの脅迫合わせ技外交の時代に入った。

一刻も早く非武装中立に舵を切らない限り台湾有事などをキッカケに日本は明日にも戦火に包まれかねない。

すべての国民にこの危機感を是非共有して欲しい。

2022年10月11日 記

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