本日は小倉志郎さんの担当です

―以下小倉さんの寄稿文の引用―

 数日前、ある映画の上映会に出かけた。

上映開始まで15分位時間があったので会場のドア近くの椅子に腰かけていると、隣の椅子に明らかにお坊さんらしい衣装の初老の男性が座った。

そして私が胸に吊るしている「原発を並べて自衛戦争はできない」と自筆したプラカードを見て「これはどういうことですか?」と質問をしてきた。

私は「外国軍が侵攻してきた時に自衛隊が反撃すれば国内で両軍の間で戦闘が行われ、原発が破壊されて内部に溜め込んだ膨大な量の放射性物質が環境に漏れ出し、戦闘の勝敗に関わらず国土は人が住めなくなり、日本は滅びるから自衛戦争はできない」と説明した。

ついでに「だから、自衛隊も米軍も日本に無くて良いのです」と付け加えた。

するとお坊さんは「いや、非武装では皆殺しにされる」と。

私は「相手も日本人と同じ人間だから、丸腰の人間を殺さないでしょう」と。

お坊さんは「中国人もロシア人も信用できないから、やはり軍備はあった方が良い。その方が安心できる」と。

上映開始が迫り、対話はそこで途切れた。

 人間を含め命ある全ての者は仏性を持つというお釈迦さまの教えを学ぶお坊さんから上のような考えを聞いてびっくりした。

しかし多くの国民も同様な気持ちなのだろうと思った。

現在続いているウクライナ戦争の様子を観れば、軍隊があろうと国民を守ることなどできないことは明らかだ。

先の大戦でも日本軍は戦闘のために民間人を犠牲にして、守ることなどできなかった実績がある。

軍隊が国民を守らないことは証明されている。

2022年10月2日 記 小倉志郎

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