―以下は本日担当の小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 何でも一つの宗教の信者になると、その人は大概その宗教を信仰して一生を過ごす。

世界には色々な宗教があって、信者たちは同じ宗教を信仰している人々で宗教団体をつくり、その中で仲良く暮らしている。

しかし、その宗教団体の間で布教競争が始まり、「どちらの宗教が優れているか?」という論争が始まるとほとんどの場合、両者の間で妥協が成立することはなく、極端な場合は「宗教戦争」まで起きる。

世界的には「イスラム教vsキリスト教」「カトリックvsプロテスタント」「ヒンズー教vsイスラム教」の対立があるし、国内では「真言宗、天台宗、禅宗、日蓮宗、神道など」が競い合っている。

そのほかにも無数の新興宗教あり、その中には反社会的活動で社会問題を起すものまである。

それらの宗教間の対立の特徴は信者たちが自ら信仰する宗教を絶対に正しいとして他の宗派に改宗することがほとんどないことだ。

 実はその様相は憲法に関する「護憲派」と「改憲派」との対立の様相にも似て、これまでの数十年間、両者間で冷静な議論が行われず、あろうことか、互いに「あなた達はまるで宗教の信者だ」などと批判し合っている。

この対立は日本が戦争に巻き込まれるか否かを左右することなので、「改宗は難しい」ことは承知しているが、「改憲派」の信者にはぜひ改宗してもらいたいと私は切望する。

2022年10月23日 記 小倉志郎

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