―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 1945年の第二次世界大戦終了後、人類は二度と戦争を起こさない平和な世界を目指して前進する可能性があったが、現実は違っていた。

1950年には朝鮮戦争が勃発し、共産主義体制諸国と資本主義体制諸国の間の「東西冷戦」がリアルな局地戦争という形で現れた。

その後も同様な局地戦争はベトナム、アフガニスタンを舞台に続いた。

いずれにもアメリカは武力介入し、ベトナムでは敗退したが、アフガニスタンでは逆にソ連を撤退させた。

1991年のソ連共産党解体を経てソ連が崩壊し「東西冷戦」が終わった。

イデオロギーの違いによる武力衝突は無くなり、今度こそ平和な世界が近づいたかと思いきや、アメリカは標的を「共産主義」から「テロリスト」に切り替え、世界各地で軍事介入を続けている。

アメリカの持つ経済力・情報力を持ってすれば、武力を使わずとも世界の平和をつくることができるはずだ。

なのに、様々な理由をでっちあげながら各地で武力介入をして平和をつくらせない。

武力行使をしなくても様々な国々の間に脅威を煽り、軍事的緊張関係を維持させる。

米軍高官の常套句は「この地域の安定のためだ」と自らの存在意義を宣伝する。

この「安定」とは「軍事的緊張状態が安定して続く」ことで「平和」ではない。

リアルな局地戦はもちろん軍事的緊張関係があれば、米国製の兵器の需要が確保され、軍需産業は儲け続けることができるのだ。

平和を望まないアメリカ政府に付いて行くのを早く止めよう。

2022年11月26日 記 小倉志郎

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