―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 最新鋭の兵器を与えられた兵士が、その取扱い方法を教えられ、実使用の訓練を受けたらその兵器を実戦で使ってみたくなるのは自然だ。

一般人でも、新しいゴルフクラブを買ったら、なるべく早く使いたくなるものだ。

金持ちが最新型のスポーツカーを買ったら早く乗ってみたくなる。

兵士は普段の訓練で、仮想敵国に対する憎悪を植え付けられ、敵兵という人間を殺すことを躊躇わぬ戦闘精神を鍛えられている。

この兵士が、仮想敵国の軍隊と対峙した時、相手側に不審な動きが見えたら、手元にある兵器を使う可能性は大ありだ。

まして、米軍の指揮下にある自衛隊である。

米軍からの攻撃命令が出た時に、自らの判断で攻撃をしないなどということはありえない。

即ち、今の日本は国民の戦争回避の願望がいくら強くても、残念ながらいつでも戦争に巻き込まれる態勢ができあがってしまっている。

しかるに、国民の多くは「自衛隊も、米軍も自分たちを守ってくれるだろう」という漠然とした心境で危機感を持たない。

岸田自民公明政権の軍備増強政策への世論が賛成50%以上と言う結果が出るわけだ。

 私たち日本人が「集団として」兵器の使用に抵抗感を持たないまま、軍備増強をすれば、戦争に巻き込まれるのは時間の問題だ。

一度先端が開かれれば「反戦」の声など上げることは不可能。

「反戦」「敵基地攻撃能力保有反対」「防衛予算倍増反対」の声を上げることができるのは今だけだ。

2022年12月19日 記 小倉志郎

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