―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 憲法第9条に明記されている「戦争放棄」「非武装」を実行すべきだと言うと、「外国から攻められたらどうする?」というのが反論の決まり文句だ。

この反論に対しては「原発を並べている日本の場合、非武装を実行し、武力で反撃しない方が大切な自然環境を守れる」と再反論済みだ。

それより、外国が日本を攻める時には、それなりの動機が無ければならない。

動機が正しいか否かは関係ない。

例えば、日本が1931年に満州事変を始めた際の動機は「満州は日本の生命線」だった。

昨年のロシア軍のウクライナへの侵攻にも「NATOの東方拡大を防ぐ」や「ウクライナ東部ドンバス地域のロシア系住民がウクライナ政府によって自治が奪われ多数の住民が虐殺されているのを阻止」などという動機があった。

今、中国・北朝鮮・ロシアのいずれかの軍隊が日本に攻めてくる動機があるだろうか?

そんな動機はありはしない。

もし、少しでも相手国に何か日本を攻める動機があることが察知できたら、ただちに交渉を始めれば良い。

相手国と日本の利害の対立が動機の原因ならば、その原因についてお互いに話し合えば良いだけのことだ。

どんな利害の対立が実際にあるのかも調べもせずに「攻められた時に反撃するために軍備を増強しなければならない」などとは超短絡的だ。

もし、日本の船舶がインド太平洋を航行中に航行妨害されたりする現実の利害衝突が起こり(そうになり)、いくら話し合っても埒があかなければ、国連や国際司法裁判所に訴えれば良い。

今の日本には軍隊など無用の長物であり軍備は壮絶な税金の無駄遣いでしかない。

2023年1月16日 記 小倉志郎

\この記事が気に入ったらぜひSNSでシェアしてください!いいねボタンも押して頂けるとうれしいです!/