これは1943年の東宝映画「伊那の勘太郎」の主題歌の1節だ。

幕末、水戸の尊王攘夷派「天狗党」による騒乱に加担した伊那のヤクザ勘太郎の物語。

菊は天皇家、葵は徳川家の紋章である。

NHKでは大河ドラマ「どうする家康」が放映中だ。

先日JRお茶の水駅界隈を散策し初めて湯島の聖堂(徳川幕府による昌平坂学問所)の中に入った。

私が学生時代は一般公開されておらず1990年、昭和天皇の逝去後に公開されたと知った。

駅から見えたニコライ堂はビルの陰に隠れ駅舎も建て替え中で昔とは別世界だ。

お茶の水駅から東大前行きのバスは往復15円だったが10円玉しか持っていない私はこの湯島聖堂の脇を歩き昼食は学内の第一食堂で1本10円の牛乳を飲んで済ませたことも度々あった。

明治維新前後の日本の変化はすさまじい。

明治初年全国のお城は荒れ果てその有様は滝廉太郎の「荒城の月」に詠みこまれた通りだ。

廃仏毀釈のもと全国の寺は荒廃し天皇崇拝、国家神道の象徴、靖国など神社が各地に建立された。

そういえば子供の頃は宮城前広場と言っていたがいつからか城の字が取れて皇居前広場に変わった。

色々考え合わせると保守派は保守とか偉そうに言うが江戸時代、江戸城、徳川幕府の歴史を完全否定することから明治時代が始まったと改めて思う。

それも又また時代と共に見直されていることを大河ドラマのタイトルが示している。

言いたいことは一つ、時代は簡単に変わるということだ。

あの鉄壁の幕藩体制もあっという間に崩壊した。

不滅といわれた帝国陸海軍の歴史が70余年で終わった後、アメリカによってつくられた警察予備隊(現自衛隊)と言う新たな軍事組織が早くも70年の歴史を刻もうとしている。

自公改憲派の主張するハリネズミのような重武装国家から自衛隊を3年以内に非軍事組織に改組してコスタリカのような非武装中立国家に変わるのに何の障害もないし躊躇もいらない!

2023年3月19日 記

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