―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文引用―

 「利己主義」と言えば、今の世の中では忌み嫌われる悪い価値観のように見られている。

しかし、時と場合によっては逆に最善の価値観となる。

それは、日本とどれほど友好的な関係がある国からであろうと、「一緒に戦ってくれ」とその国の戦争に参加することを頼まれた時である。

このような時こそ、日本は徹底的に利己主義を発揮して断ることが私たち国民にとって最善の策なのだ。

戦争に参加する見返りに、政治的・経済的にどれほど魅惑的な条件を提示されても、誘いに乗ってはいけない。

例えば、「日本を国連安全保障理事会の常任理事国に推薦してやる」など。

あるいは、戦争に参加しないなら日本に対して制裁を加えるぞ、と脅迫してくるかもしれない。

例えば、日本からの輸出に厳しい関税をかけるなど。

脅迫にも屈してはいけない。

なぜならば、国民にとって最も大事な価値は命と平和な暮らしだからだ。

国家のプライドをくすぐられたり、経済的利益が増えても、一度戦争に巻き込まれたら、そんなものは一瞬にして吹っ飛んでしまい、国民は地獄を味わうことになる。

そうなってから、元に戻ることは不可能だ。

利己主義というのは、日本人が生物として生き延びるための最後の切り札なのだ。

いくら忌み嫌われる価値観でも、いつでも使えるように最後まで大事に保持していなければならない。

2023年3月20日 記

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