―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 これは有名な漱石の小説「こころ」のことではない。

戦争が始まり、続く要因の一つとしての「心(こころ)」だ。

ウクライナ戦争が始まってから既に1年半が過ぎた。

何万人と言う人々が死に、その何倍もの人々が傷ついている。

生活基盤もめちゃめちゃに破壊されている。

政府や軍関係者はともかく、両当事国の大多数の国民は戦争が早く終わることを心の奥底で切実に望んでいると思う。

にもかかわらず、この戦争がいつ終わるのか見通しが全く立っていない。

戦争が続くためには戦っている両当事国の「物理的戦闘能力(A)」と「国民の戦意(M)」が続くことが必要だ。

ロシアかウクライナ、どちらかの国のA、あるいはMが無くなった時に戦争は終わる。

即ち、今のところ、それがいつかが見えない。

わが日本はまだ戦争に巻き込まれていない。

けれども、政府の軍備増強政策と近隣諸国、中・朝・ロの脅威を煽る宣伝によって、国内のAとMとは時間と共に高まり続けている。

隣国のAとMはどうなっているか?これを正確に知ることは至難である。

とりわけMは「心」の問題であり、客観的な把握は不可能である。

且つ、相手国のMは日本の政策によって変化する可能性も大きい。

日本が戦争に巻き込まれないための確実な方法がある。

それは、他の条件がどうであれ、私たち日本のAかMのどちらかをゼロにすれば良いのだ。

単純な話だ。

憲法9条を実践すれば両方とも実現できる。

2023年9月11日 記

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