―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
正直なところ、「第三次世界大戦」などというタイトルで文章を書くとは予想もしていなかった。
第二次世界大戦が日本の無条件降伏で終わった時、4歳だった私は実は世界大戦が行われていたことすら知らなかった。
その後、小学校、中学校、高等学校と進むうちに真珠湾攻撃が行われるわずか6か月前に私がこの世に生まれて、東京南部の大空襲下で九死に一生を得ていたことを学んだ。
連合国軍最高司令官・マッカーサーの名前は私の記憶にしっかりと残っている。
戦争放棄を謳う日本国憲法の草案をGHQの部下たちにつくらせることで、戦犯リストから天皇を削除することを米本国および連合国に認めさせて天皇の命を救った。
その結果、天皇崇拝の気持ちが強い日本国民から感謝されながら米国に帰って行った。
その際、最後の世界大戦を終了させたのは自分であるという達成感と誇りで胸中を満たしていたことだろう。
ところが、NHKネット版ニュース(2024-05-09)によれば、NATO・ヨーロッパ連合軍の最高司令官を務めた米空軍の退役大将、フィリップ・ブリードラブ氏がNHKのインタビューに応じ「すでにわれわれは第3次世界大戦のさなかにある」と述べ、プーチン大統領の核の脅しに強力な対抗策を講じるべきだと述べたと。
NATO諸国のほんの数人の意思によって戦線は一期に広がる可能性が現実的になってきた。
あの世からマッカーサーがハラハラしながらこの世の様子を観ている気がする。
2024年5月31日 記
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