―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 昨年の4月、「シェルター」と題して投稿し、シェルターが国民を守るためにいかに役に立たないかを書いた。

ところが、沖縄南西諸島で進んでいる自衛隊のミサイル基地建設に伴い、住民を守るためにシェルターをつくることになったそうだ。

ミサイル基地をつくれば、そこが真っ先に敵の攻撃対象になるだろうから、その時、住民全員が島外に逃げられない。

どうやって島民を守るか、という島民の懸念を払しょくするための対策だ。

島民の皆さんがこの対策案に納得したか否か確かめてはいない。

地元の自治体の首長も議会も基地建設に同意しているのだから、「形式的納得」を得たことになるのだろう。

2003年に米軍の先制攻撃で始まったイラク戦争では、バクダットの鉄筋コンクリート製の地下防空壕に避難していた市民たちが米軍のミサイル攻撃で多数犠牲になった。

それから20年以上経て、ミサイルの威力はさらに強力になっているだろう。

ミサイルに対して防護できるシェルターなどありえないのだ。

政府はミサイル基地建設への反対の声を抑えるために、ウソをついている。

政府による「守る・守る詐欺」と呼ぶべきだ。

先の大戦中、日本政府は戦場で敗けていても「勝った。勝った」というウソのニュースを国民に報じ続けた実績がある。

その伝統は今も続いている。

2024年6月8日 記

\この記事が気に入ったらぜひSNSでシェアしてください!いいねボタンも押して頂けるとうれしいです!/