僕も先日若い有権者が戦争勃発前夜の今、危機的状況に対する想像力を持ち合わせていない現実を知らされました。

その日の午前中、渋谷で「米軍基地を無くす草の根運動」が呼びかけた約30名の集会で非武装による恒久平和について語り、軍隊の存在自体が平和の敵であると話をしました。

反応は上々で「新版自衛隊も米軍も、日本にはいらない」は直ぐに完売しました。

完全無傷の勝者などない戦争が終わっても、家を焼かれ、身寄りを殺されて女性は生活のために身体を売り、親を亡くした子供は浮浪者になってカッパライで生き延び地下道で眠る、そんな生活が待っているだけです。

自分のやりたいことに向かって自己実現ができ、自分のしたくないこと(戦地に行かされる)はしなくて済む日常がいかに当たり前ではないことにも気づかず澁谷のスクランブル交差点を行き交う若者は、かつて戦った国と知らずかアメリカ人旅行者だらけの繁華街を楽しそうに歩いています。

宮古や石垣、与那国島で進行中の自衛隊ミサイル基地化もイスラエル軍によるガザ住民大量殺戮も全く他人事のように。

午後は僕も会員だった英語研究会でわずか3人残った出席者に1時間ほど講演?しました。

最後に拙著を紹介しましたが誰も興味を示しません。

一人の女性大学教員はご自分の著書の準備に忙しいと言って何をするにしても絶対に必要な平和が今危ういというのに私の平和のレシピ本を受け取ろうともしません。

平和運動は平和な間しかできませんが、平和な間は平和のありがたさに気付かないのが人々の常。

そんな平和ボケの人たちにこそ読んで欲しい本なのですが。

2024年6月13日 記 

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