―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 6月16日(日)に沖縄県議選挙が行われた。

18日、我家で購読している東京新聞の朝刊第一面に「沖縄知事派 県議選大敗 辺野古反対・容認が同数に」というタイトルの記事が載った。

タイトルを見ただけで、「え!こんな結果がなぜ?沖縄なのに」と私はびっくりした。

親しい友人2人からも同様の感想を聞いた。

なぜなのか思い巡らしながら記事を読むと、「投票率は45.26%で過去最低だった。」書いてある。

「これだ!」と思った。

今回は棄権をした人が54.74%もいたのだ。これまで沖縄での選挙では棄権をする人が約40%で、残りの60%を巡って基地反対派と賛成派が競い、僅差で勝ったり負けたりしていたのだ。

今回は棄権者が約15%も増えた。これが固定的組織票を持つ自民党・公明党候補者全員を当選させる結果を生んだに違いない。

選挙が沖縄の将来を決めるのに、なぜ有権者の約55%もの人びとが投票しなかったのかが私には理解できない。

この人々は民主主義というルールによって政治に参加することを放棄してしまったのだ。

先月26日の「コスタリカに学ぶ会」のワークショップでコスタリカにおける民主主義教育を学んだが、民主主義の5つ要素の第一番目の要素が「参加」であったことが、「そういうことだったのか」と思い出された。

コスタリカが「民主主義先進国」と呼ばれているわけだ。

2024年6月21日 記

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