―以下元東芝原発技術者の小倉志郎さんの寄稿文の引用―
小・中学生、高校生向けに「放射線・副読本」というパンフレットを文部科学省が全国の学校に配っている。
毎年、新入生全員に行き渡るように、膨大な部数が印刷されている。
始まったのは、3・11フクシマ原発重大事故が起きた同じ年(2011)の10月からだ。
その内容は一言で言えば「放射線は昔から自然界にあったもので、それほど怖がらなくても良い」および「内部被ばくも外部被ばくと数値が同じなら影響は同じだ」
で、これらは大ウソだ。
他方、防衛省はインターネット上に「防衛省・自衛隊Kids Site」という子ども向けHPを開設し、「自衛隊はみなさんの命と暮らしを守ります」と大ウソを宣伝している。
子どもたちは学習の途上であり、知識も経験も少なく、上記のウソを見抜く力が小さく、全てでなくても何割かの子どもたちは政府の言うウソを鵜呑みに本当だと信じてしまうだろう。
子どもたちは高校を卒業する頃に選挙権を持つ。
その時に、どのような議員や政党に投票するか、想像すると恐ろしい。
今まさに、政府の原発推進と軍備増強に賛成をする有権者が「増産」されつつある。
脱原発運動や護憲・平和運動を続けている大人たちが、政府の官僚たちと政策転換について交渉するのは良いが、政府は大人たち相手の場では詭弁や回答拒否で逃げ回り、裏では子どもたちへウソを宣伝している。
子どもたちを狙った「洗脳」宣伝への対策を急ぐ必要がある。
2024年7月7日 記
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