―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 一昨日(7/7)に投開票の行われた都知事選は小池百合子現職が3選を果たした。

私は都民ではないが、その前日「都民の見識を信じて、今晩はぐっすり寝ます」と某SNSに書いて寝てしまった。

結果は上記のように私の期待に反するものだった。

しかし、ひどくがっかりしたわけではない。

2期8年間も小池知事の政治を許してきた都民であるから、いくら様々なスキャンダル情報が表に出てきても、短期間で巨大な東京都の有権者の見識が急に高くなることは難しいだろうという思いも持っていたからだ。

私の期待は単に小池知事の3選の阻止だけでなく、民意を無視し、ウソをつき、各種利権集団と癒着した酷い自治体行政のトップを選挙という民主的手段によって交代させるという当たり前の社会現象が起きることであった。

わかったのは、東京都という人間集団が、おかしな政治が行われても、それを正常な政治に修正する復元力を持っていないということだ。

巨大な権力を持つ地位に一人の人間が座り続ければ、利権集団と癒着するのは人間の歴史が証明している。

東京都の人口の約3分の1強の人口約600万人のコスタリカ共和国では原則として大統領は1期4年間に制限され、例外として、再度大統領になるには連続ではなく何期か間を置いて2回までしか許されていない。

これならば、利権集団との癒着は難しい。

米国ですら、大統領は2期8年間が限度だ。

東京都も制度を変えた方が良い。

2024年7月9日 記

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