―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
数年前、共産党の志位委員長(当時)が「外国から攻められて、いざという時には現在ある自衛隊を活用する」という発言を国会で述べたというニュースを見てびっくりした。
憲法第9条の改悪反対を強く主張している政党の党首が「自衛隊の活用する」とは「自衛のための戦争を容認する」という意味だ。
さっそく、私の地元の共産党神奈川県支部に電話をかけ、原発を並べた日本はどんなことがあっても戦争はできないことを説明し、志位委員長の発言はおかしいと伝えた。
その際、拙文「原発を並べて自衛戦争はできない」全文が「ちきゅう座」http://chikyuza.net/archives/8887というブログで読めることを申し添えた。
同支部から返事があり、「貴方の説は大変もっともなので、本部に伝えます」と。
そして、数日して、「先日の志位委員長の発言は個人の考えではなく、党本部内で議論をした上で決めた党の方針に基づくものでした」という返事がきた。
そうか、共産党全体の統一見解なのかと私は非常にがっかりした。
これでは共産党は憲法第9条の「戦争放棄」を徹底して守る気はないと言わざるを得ない。
既存政党を見渡して、「戦争放棄」を徹底し、いかなる状況においても絶対に戦争をしないとする方針を公に高く掲げる政党は唯一「新社会党」であるが、残念ながら国会に議席が無い。
これでは憲法第9条改悪を止められるわけがない。
日本は戦争を絶対にしない平和国家に留まるか、
何時でも戦争ができる軍事国家になるのか、岐路に立たされている。
2024年7月29日 記
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全く同感です。
どんな状況になっても絶対に戦わないという覚悟がなければ結局軍備が必要ということになるでしょう。
ただ志位委員長に対する記者の質問の内容がはっきりしませんが、もし共産党が政権を取った時どうするか?という質問であれば、絶対に外国からの攻撃を受けるような外交政策はとらないと言えばいいだけの話だとその時思った記憶があります。
更に外国から攻められた場合どうするか?という質問自体あまりにも漠然とした質問で、例えば尖閣に外国が上陸した場合すぐに武力で追い出す必要があるとは思えませんし、いきなりどこかの国が東京を爆撃するといった想定質問に対してはそのような事態が突然起こるとはとても考えられません。
直下型地震の確率のほうがはるかに高いでしょう。
いずれにしてもこのような漠然とした前提条件のない質問自体が幼稚なのでデイベートなら即答をしてはいけないのでしょう。