―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 今回の題目は誤解を招きそうだ。

「米国」とは「米国民」ではなく「米国政府」あるいは「米国軍産複合体」と言う意味と理解してもらいたい。

米国に限らずどこの国であれ、平和が嫌いな国民はいない。

にもかかわらず、世界のあっちでもこっちでも戦争が続いている。

なぜ、地球上から戦争が無くなり、本当の平和な状態にならないのだろうか?

それは、世界で経済力・軍事力・情報力が最強の米国が真の平和を嫌っているからだ。

世界のリーダーたる米国が真剣に地球上を平和で満たそうとすればできないわけがない。

しかし、米国は持てる力をそのように使おうとしない。

なぜなら、どこかの国で内戦が起きたり、局地的な戦争が起きれば、米国は各種の兵器を供給して金儲けができるからだ。

戦闘が起きず、軍事的な敵対的緊張関係が続くだけでも兵器の需要が続き、米国にとっては有難いのだ。

米国民に人的被害が及べば米国内で反政府運動が起きるから、そこまでエスカレートしない程度に局地戦争を抑えようとはしている。

ウクライナやガザに対する米国の態度がそれを実証している。

新自由主義の下で金儲けを最優先させる米国の責任は極めて重い。

しかし、世界中の人々が、世界の真の平和実現を妨げている米国の姿に気が付き始めた。

そのツケが米国自身に回ってくるのは時間の問題だ

2024年8月8日 記

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