―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 「白旗」とは戦争の際に「戦意が無いことの意思表示」であり、英語では「white flag」で同じ意味である。

国際法でも戦意の無い人への攻撃は禁止されている。

沖縄の陸上戦で洞窟に多くの人々が避難したが、米軍の「降伏して出て来い」という呼びかけに従って出て来た人々は命が助かったが、出て来なかった人々は火炎放射機や手榴弾によって殺された。

幼い少女が一緒に居た老夫婦の忠告に従って、老人の褌でつくった白旗を掲げて米兵の前に出て来た写真が忘れられない。

79年も前に効果のあった白旗は今でも有効のはずだ。

「憲法9条が示す「非武装」が戦争を避ける最も有効な手段だ」と言えば、改憲論者は「攻められたらどうする?」と反論する。

この反論を受けると多くの護憲派の人々は再反論できずにうろたえてしまう。

再反論は非武装の日本は「白旗を挙げれば良い」で良いのだ。

そもそも、外国が非武装の日本を武力で攻めようとする場合、「日本を侵略する」などと公言したら、その国の国民が協力するはずがない。自国民を納得させるに足る立派な「大義名分」を掲げなければならない。

日本としては白旗をあげても、攻め込んだ外国の「大義名分」を認める訳ではない。

白旗を上げると同時に、その「大義名分」を日本が受け入れるべきか否かを直ちに国連に訴えて、世界の良識に判断してもらえば良いのだ。

日本が武力を一切持たなければ世界の全ての国々が日本の味方になってくれることは間違いない。即ち、攻められても、日本は戦争に巻き込まれず、一人の死者を出すことも無い。

2024年8月20日 記

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