このページでも再三登場する白旗作戦ですが、僕はどうしても説明を加えたくなります。

PTSDなど戦場体験者やそのご家族に深い傷跡を残す戦争被害に対して政府に目を向けさせる運動がマスコミの関心を引き付けています。

そんなむごい戦争を根絶するのにどうすべきであるか、についてその人たちが述べている具体策に私は疑問を感じます。

その運動では国民の1割が白旗を各家庭の門前に掲げれば、これでは戦争は出来ないと、敵軍か日本政府か主語ははっきりしませんが戦争は出来ないと諦めると言うのです。

戦争準備まっしぐらの政府を直接批判をしない運動ですから大手マスコミも安心して戦争のもたらす悲劇の一つとして大々的に取り上げます。

敵が攻めてきても白旗を掲げて戦わない意思表示をすることは戦争に反対するものとして当然ですし正しい行為と思いますが一寸待って欲しい、と僕はつい思ってしまいます。

白旗は戦争しないという象徴として使っているコトバだと好意的に解釈してもです。

現代の戦争の勝敗を握るのは空中戦です。

戦闘機や爆撃機などからミサイル攻撃を仕掛けてくる敵に対して門前に白旗を掲げても意味はありません。

強力な軍隊を持つ国の首相がいくら官邸に白旗を掲げて内外に「戦争しません」と宣言しても誰も信じません。

非武装の実践こそが国および国民全体に戦う意思のないことを世界の人々に明らかに示す行為です。

「反戦と反軍と根は一つであり反軍と特に口にしなくても彼(女)らも平和運動の仲間であり同志である」という人もいますが僕は必ずしもそうとは思いません。

―何故かは続きをお読みくださいー

2024年8月25日 記 

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