―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
憲法9条の改悪をさせないことを目標にする「9条の会」が日本各地に数千もあると聞いている。
その最初の「9条の会」は大江健三郎さんや澤地久枝さんら9名の著名人により2004年につくられた。
私の友人・知人にも各地の「9条の会」に所属している人が多い。
最初の会の創設以来すでに20年が経った。
その間、幸いにも憲法9条はまだ改悪されていない。
しかし、9条の文言はそのままに、自衛隊も軍事基地も増強され、米軍との一体化も進んで来た。
日米共同軍事演習も行われるようになった。
2015年には集団的自衛権を認める安保法制が国会を通り、米軍と共に戦争を行える法的環境もできた。
米軍高官は「2027年までに台湾有事が起きる」と予言している。
3年後には日本が戦争に巻き込まれているかもしれないではないか。
このような現状に対して、各地の9条の会の危機感は余りにも低いと私は感じている。
私が「9条の文言通り、はっきりと非武装を訴えるべきだ」と言うと、9条の会の友人からは「非武装は理想だが公の目標にとすると、会がまとまらない」とか「本音は非武装だが、それを公言すると野党の共闘ができない」と弁解をする人が複数いる。
このままでは、9条の文言が変わらないまま、米軍の指揮下で戦争に巻き込まれる可能性が大だ。
9条は、その文言を守るだけではなく、実践しなくちゃ価値はない。
2024年8月26日 記
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