今年も8月には戦争関連ドキュメンタリーがNHKなどから何本か放映されています。

そのうち二つの番組を紹介します。

白旗さえあげれば戦争にならず命を守れるとは必ずしもならない事例を紹介します。

(1)「最後の一人を殺すまで」サイパン戦 発掘・米軍録音記録 ―

NHKスペシャル8月18日放送

1944年6月から7月にかけてのサイパンでの戦争中の出来事です。

米軍は当時2万人いた日本人民間人を救出しようとしましたが白旗を掲げる民間人の背後に隠れていた日本兵の銃撃を受けて多数の米兵が犠牲になった、と語る米兵の音声記録が残されており彼は”決して白旗に騙されるな!”と証言しています。

(2)昭和の選択、敗戦国日本の決断マッカーサー「直接軍政」の危機-NHKBS8月19日放送-

8月15日の天皇のポツダム宣言受諾放送から9月2日のミズリー号艦上での降伏調印式迄に実際にあった出来事です。

8月15日以降も降伏を拒否する海軍厚木航空隊はフィリッピン、マニラでの降伏条件を遂行する使節団(陸軍参謀次長河辺虎四郎中将と岡崎勝男外務省調査局長)の搭乗機を撃墜しようと工作し沖縄の伊江島経由マニラに向かう途中使節団の飛行機は危うく撃墜されかかりました。

日本に軍隊がある限り(終戦時300万人の軍隊が残っていた)統帥権(軍隊を統率する権力)を持つ天皇が白旗を挙げても軍隊の中には反乱を試みるものが出てきたのです。   

強力な軍隊がある限りいくら政府が白旗をあげても敵方は簡単に信じて戦争をやめません。

白旗をあげれば戦争にはならず国民の命は護られるのは軍事力を持たない国の政府・国民にしか当てはまらないことを是非知って欲しいと僕は思います。

2024年8月27日 記

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