―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
「宣伝」とは広辞苑の説明を簡略化すると「伝え広める」だ。
一方、英語では商品の広告の場合は「advertisement」、主義・思想の宣伝の場合は「propaganda」と使い分けている。
ここでは後者の意味の「宣伝」である。
護憲運動や脱原発運動を含む政治運動の成果は、この宣伝のし方によって大きく左右される。
このことは歴史上の事実によって証明されている。
典型的な例が、ドイツの宣伝省が国民を戦争へ協力させるために使った「ウソの情報でも百回流せば国民はそれを本当だと信じる」という手法だ。
戦時中の日本政府も同じ手法を実践した。
敗戦間際まで、一部の例外を除き、多くの国民は「日本が勝っている」と思っていた。
私の兄は敗戦の年の4月に兵役の義務は無いのに、16歳で海軍に志願までしたのだ。
宣伝の威力は今の日本においても猛威を振るっている。
その結果、先の敗戦、及び、3・11フクシマ事故で国民が痛い目を体験したのに、日本は再び戦争の準備と原発利用の道を進んでいる。
護憲運動・脱原発運動の同志に伝えたい。
デモ、決起集会、勉強会などで同志だけがいくら沢山集まっても新たな同志は生まれない。
ただ、お互いに勇気づけ合うのみだ。
本当に同志を増やしたいと思うなら、同志ではない人々の中に入って行き宣伝をしなければならない。
同志ではない人々が沢山いるのは私たちが日常暮らしている街の中である。
即ち、もっとも宣伝効果のある場所は街頭だ。
2024年8月30日 記
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