―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
小学校の5・6年生の頃だったか、何の科目の授業だったか忘れたが「朱に交われば赤くなる」という格言を聞いた。
当時は「朱」という漢字が「赤い」という意味だと初めて知る頃だったから、何とつまらない言葉だと思った。
もちろん、「付き合う友達の良し悪しによって自分にとって良い影響や悪い影響を受けるから、良い友達とは付き合い、悪い友達とは付き合わないように」という説明が先生からあったと思うがそれもしっかりとは覚えていない。
しかし、それから70年間、自分個人はその言葉を指針の一つとして忘れたことはない。
83歳になった今、その言葉が国家にも当てはまるではないかと思う。
「戦争屋」である米国と付き合っている間に日本も「戦争屋」になってしまったことを見せつけられたからだ。
日本の大臣たちや国会議員たちは上記の格言を習ったことが無いのか、それともすっかり忘れてしまったのか。
1945年から連合国最高司令官として敗戦国日本を支配したマッカーサーは1951年にアメリカ上院軍事外交合同委員会において「欧州人を大人とすれば日本人はまだ12歳の子どもだ」という発言をしたという。
それは、民主主義についての日本人の理解度を指してのことだと私は思っていた。
一般国民ではなく、日本政府は今でも12・3歳の子どものように私は感じている。
3024年9月9日 記
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「朱に交われば赤くなる」の私の思い出。中学生のころ祖母に連れられて寺で法話を聞いた。「信号もアカは危険。だから赤い人も危険。付き合わない方がいい」。聞いている人たちは頷いていた。わが国の日常はこんなものかと恐ろしくなった。
小原さん、コメント、ありがとうございます。元々の「朱」には「良い」から「悪い」の間を含むものだったと思います。いずれにしても、短くて口調の良い言葉は一度覚えると一生忘れないもので、昔の人々の知恵のすごさを感じます。