2024年度の防衛予算(関連予算も含め8.9兆円)が国会で承認されたが最後、自公政府は急ピッチでアメリカの言うままに税金で武器を買いあさり、ミサイル基地、弾薬庫、実弾射撃訓練場を全国に建設しまくっています。

これに対して市民による反戦運動といえば戦争の残虐性をあきらかにする集会やPTSD復員兵による家族被害などについての証言集会や「憲法を守れ」などしか言わない護憲集会など微々たるものです。

いくら憲法を守れ、と言っても政府に、すべて憲法が許す範囲内でやっていると開き直られてお終いとなり何ら成果を得られません。

99%の反戦平和運動は自衛隊廃止、日米安保条約廃棄を言いません。

過去の戦争を批判するだけで今ある自衛隊の廃止や日米安保廃棄を言わない平和運動、いざとなれば自分は戦わず白旗をあげます、というだけの運動は自公政権にとって痛くもかゆくもなく無視されるだけです。

政権への忖度がひどい大手マスコミも安心してこのゆるーい平和運動だけを取り上げます。

唯一例外があります。

戦場体験者への聞き取り調査による戦争の加害・被害の証言記録を、単なる継承に止めず体験者の証言に裏付けられた「憲法9条の実現=軍隊不要・不戦・非武装の実践」にまで高めて運動を展開しているのが埼玉大学講師の遠藤美幸さんです。

20年にわたりビルマ中国戦線から帰還した兵士たちの集い、戦友会のお世話役を務め元兵士たちの生の証言を集めて最近「戦友会狂騒曲(ラプソデディー)」を地平社から出版しました。

本当に非戦・平和を実現したいなら、「武器で平和は作れない」とか「紛争は外交で解決を」などと遠回しなスローガンではなく戦争を招く原因である「自衛隊も米軍も日本にはいらない」とハッキリしたスローガンを掲げるべきです。

武力で平和は作れない、ならば自衛隊も武器も不要だし、紛争は外交でというなら、非武装を実践し軍事的解決の退路を断って外交1本で紛争解決すべきです。

除隊になる自衛隊員全員に世界で活躍する国際災害救助即応隊ジャイロへの転職を用意します。

このだれ一人困らせない平和への提案を一刻も早く世論にする運動に是非参加してください。

2024年9月12日 記

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