―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 戦争をしている2つの国がある。

敵と味方に分れているのだから、両者の間には大きな相違点があると思いきや、実は全く同じ共通点がある。

それは次の2項目だ。

1.両方の政府が望んでいるのは、自国が勝利すること。

2.両方の国民が望んでいるのは戦争で自分や家族が死なないこと。

1項については、両者が共に勝者になることは不可能だから、政府は勝利できない中途半端な状況で停戦しようとはしない。

2項については、停戦すれば両国民のその後の死者は出ないのだから、両方の国民が満足することができる。

では、戦争をしていない回りの国々はどうしたら良いか?

どう考えても、両方の国民が満足する方を選ぶべきだ。

ところが、現状はそうなっていない。

ウクライナ戦争、ガザを巡る戦争とも、周辺諸国の政府は、戦っているどちらか一方へ軍事的支援を行い、戦争を続けさせようとしている。

残念ながら、日本政府もその例外ではない。

では、私たち日本国民はどうすれば良いか?

日本政府に対して、「軍事的支援を止めて、戦争当事国に対して『無条件で停戦し、ただちに交渉に入るべき』と忠告せよ」という世論を盛り上げることだ。

先の「15年戦争」で約310万人の犠牲の下に手に入れた「戦争放棄」を謳う憲法を持つ日本こそ、その忠告を堂々とできるはずだ。

2024年9月25日 記

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