10月28日付の東京新聞に東大の牧原出(いずる)教授(行政学)の「衆院選の民意」についての一問一答が掲載されていたのを見ました。
立民が支持された要因は?の質問に「センター(中道)の民意を取らなければ政権交代は出来ない。

野田佳彦代表の中道保守路線が功を奏した」
と答えています。
続けて「野党が政権を担うには、外交や安全保障などで現実的になって政策の選択肢の幅が狭まる分、自民と違う新しい人材を担い手として取り込み、政党として魅力を高めていくべきだ」とも。


僕から見れば親子ほどの若い法学部後輩の学者ですが戦後80年近くもなると東大にもこんな教授が輩出するんですね。
立民がそんな中道保守政党になったら真の護憲政党は共産、社民、れいわと議席のない新社会、緑の党だけになります。

しかも真の護憲政党では政権は取れない、のだそうです。
彼が言う現実的とは言い換えれば、戦争だらけの世界、そして保守政権が戦後進めてきた憲法無視の世界第3位の軍事大国化政策は世論に支持されている現実なのだから、政権取りたかったら現実(既成事実)に屈服しろ、と言っているのです。

無茶苦茶です。


なぜ無茶苦茶かは本書「新版自衛隊も米軍も、日本にはいらない」の最新版を手に取って「理想と現実は違うと言われたら」の項に書いた応酬話法を是非お読みください。
牧原さんは僕の先生だった丸山真男先生の本を読んでいるのかなぁ?
知っていて書いているなら彼は憲法違反の政治を肯定する御用学者か、あるいは処世術として政治家に「現実とは既成事実に屈服することだ」とアドバイスしているだけなのか?
いずれにしろ大学教育者としては「はて?」です。
中道と言うけれど僕から見れば彼の言う中道はかなり右寄りです。

元々財界?に身を置いていた僕ですが、右でも左でもない文字通り中道を行く保守的平和主義者と自負しています。

平和(基本的人権と僕たちの生命の安全を最上位の宝物と考える)に右左はありません。
非(不)戦・非武装こそ中道のど真ん中です。

今月16日(土)東京世田谷で本当の中道保守の僕がミニコンサートを交えた講演会でお話します。

ご都合のつく方はどうぞお出でください。


11月1日 記

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