警察力と軍事力の違いをハッキリ理解しないと重大な誤解が生まれますので今回2回に分けてその違いを書いてみます。
軍隊は内部規律を決めるいわゆる軍法は別にして敵に対しては戦時国際条約に違反しない限り何をしても許される暴力組織です。
他方警察力は国内の法律(日本では警察官職務執行法)で規制される範囲内でしか暴力的な行為をしたり、武器を使用できない組織です。
僕は本書「自衛隊も米軍も、日本にはいらない」で国際災害救助即応隊は従来の災害救助即応隊構想と違い国境警備監視業務も任務の一つとして行う、ある意味で国家安全保障に関連する仕事も業務の一つとして行う組織であると書いています。
領土、領空、領海を警備監視し、不審(適法に入国手続きを経ていない)な船舶、航空機、などを見付けたらここが日本の領土、領空、領海であることを知らせて退出させることが任務です。

応じない侵犯者、侵犯機、侵犯船に対しては陸、空、海ガードは不法侵入の罪で逮捕、拘留などを行いますが、従わないどころかこちらに向かって銃撃など加えてくる場合には正当防衛としてこちらも警察力の範囲内の正当防衛として軽火器を使用することはありえます。

これらの例は小規模な国境侵犯ですから従来の海上保安庁や警察と同様、抵抗する国境侵犯者に命令に応じさせるために威嚇射撃することもあり得ます。

あくまで警察力の範囲の活動です。

大軍が日本を侵略する目的で領海などを侵犯してきたらそれは警察力では対応できません。

侵略目的か、単純ミス、密漁などによる国境侵犯かは常識的に区別できます。
侵入グループの大規模な軍隊が領海などを侵犯し制止する日本のジャイロに攻撃をしかけてきたら、ジャイロは一切応戦も反撃もせずにすぐに国連機関に訴えるのは当然です。

ー明日に続くー
12024年11月21日 記

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