僕は本書「自衛隊も米軍も、日本にはいらない」で地元の偉人、元陸軍中将遠藤三郎を取り上げています。

自衛隊が1954年に生まれて以来防衛庁が防衛省にかわり何人も防衛庁長官、防衛大臣が生まれていますが戦争、戦場については未経験の素人ばかりです。

終戦時、陸軍中将は400名ほどいましたが遠藤三郎ほど素晴らしい軍歴を持ちながら戦後徹底して反戦軍備全廃運動に余生を捧げた人を僕は知りません。
これからしばらく遠藤元陸軍中将の戦後の平和運動の中で発せられた言葉を少しずつ紹介します。

今年のノーベル平和賞は日本原水爆被害者団体協議会が受賞します。

遠藤三郎は核兵器は勿論廃絶すべきであるが原水爆反対運動には通常兵器の全廃も絡める(からめる)べきと常々言っていました。

僕も全く同意見です。

核兵器は通常兵器とは比較にならないほど恐ろしい兵器であり絶対に禁止すべきなのは勿論ですが、善悪は別として「戦争をしたら人類も地球も滅亡する、ゆえに絶対に戦争してはダメ」という戦争抑止効果も持っていました。

核兵器は使ってはいけないが持つことには意味がある、という日本政府の核の傘論の背景にある考えです。

核廃絶を言う運動が通常兵器の使用を許しているわけではないのは勿論承知していますが、戦争はいけない、というならすべての兵器廃絶を言うべきです。
通常兵器による犠牲者の数は一件ごとでは少なくてもその累計では核兵器の犠牲者数をはるかに上回ります。
遠藤が戦後ずっと言っていた言葉は、自衛隊を含めて軍隊と兵器を持つことは国を亡ぼす意味の「軍備亡国」です。(文中敬称は省略します)
2024年11月26日 記

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