1960年前後に再軍備論を唱え始めたかつての軍人時代の上官や同僚への反駁文を少しずつ紹介します。
まず、ひげの荒木貞夫元陸軍大将です。(1877年~1966年、陸士9期、犬養首相の下で陸軍大臣を務め文部大臣も務めたバーナードショーの研究家)


遠藤が関東軍作戦主任参謀時代に熱海で保養中の荒木に熱河作戦案の戦略的意見を聞きに行った間柄です。
―以下引用―
「荒木大将は原水爆を使わぬ戦争、そして一般民衆に被害を与えない戦争なら文明の戦争として肯定しておられます。

「遠からん者は音にも聞け、近からん者は目にも見よ」といった源平時代の戦争のことを考えておられるようですが、戦争は軍人のみで出来るものではなく国家総力戦を叫ばれたのも既に昔となっております。

戦争が兵器を制限して実行されるほど当事者が冷静ならば戦争は起こらんでしょう。
スポーツでもやって勝敗を決したほうが良いと思いますがいかがでしょうか。
人と人が殺しあう戦争は何といっても野蛮行為である事は免れないでしょう。
大将は国連活用の高度化を言われます点では同感です。
更に進んで世界連邦の建設に力を添えていただきたく念願しております」
―以上引用終わり―


普通の軍人は、いくら年とっても戦争肯定の立場から抜けきれないのが普通の様です。
石破さん、中谷さん、統合幕僚長、陸海空幕僚長など実際の戦争を知らない自衛隊幹部の皆さん!
小型核なら使えるとか、限定的戦争を肯定するようなことを言うわかった積りの軍事評論家の皆さん、少しはプロ中のプロの軍人の話を聞きなさい、と言いたいです。
2024年12月1日 記

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