日本は非武装緩衝国家になってアジアの平和に貢献すべき
日本は対立を深めるアメリカと中国・ロシアの間に位置する国として非武装中立の緩衝国となって国連とアジアを中心とする全方位・等距離外交を貫くのです。
アメリカもロシア、中国も非武装の日本に攻め込む不埒な国の暴挙は自国の安全に重大な危険を及ぼすとして決して見過ごさないでしょう。
中国が日本を占領する事態ともなればアメリカは見過ごす筈もなく、反対にアメリカが日本を再占領して米軍基地を現在のようにつくるのをロシア、中国は絶対看過しません。
東西対立国の中間に位置し非武装中立だからこそ日本は積極的に世界平和に貢献できるのです。
日本が緩衝国家の役割を果たす案らしき案はありますが、いくら憲法9条があっても自衛隊(専守防衛の??)日米安保、米軍駐留を今のままにして緩衝国家の役目は絶対果たせません。
中露米はいずれも国連安保理の常任理事国ですから拒否権行使でどちら側が日本に攻め込んでもそれを安保理として阻止できない、と言うかもしれません。
しかし世界の災害救助に駆け付ける人道支援を実践する日本に国連加盟国は全て尊敬と感謝の念を持ちます。
今後の国連改革で国連総会決議が安保理決議より実効性・重要性を高める可能性は大です。
そうなれば仮に一部の常任理事国が安保理と総会決議双方に反対しても国連として圧倒的多数の国連加盟国が賛成する総会決議を優先して日本への侵略を止めるでしょう。
加えてジュネーブ条約第一追加議定書により非武装国家日本への攻撃は即、重大な戦争犯罪とされることからもこの構想は日本が戦争をしない国づくりを進める上で極めて安心で現実的な目標です。
このような壮大な平和構想を持つ政治家は残念ながら現在のところ誰もいません。
加えて日本が抱える難題、弱点は
➀国民の側にこの決断をする勇気も行動力もみられない事、
②独立国としてアメリカに堂々と正論を吐き、英語で堂々とトップと渡り合えるコスタリカのフィゲーレス大統領、アリエス大統領級の政治家も見当たらない事です。
英会話能力は通訳で解決するとして、せめて幣原喜重郎、石橋湛山級の欧米の白人リーダーに堂々とモノが言える政治家の再来が俟たれます。
この構想の大前提である「自衛隊の国際災害救助即応隊ジャイロへの衣替え」「日米安保条約の廃棄」は自公政権をまともな政権に変えて実現させるしかありません。
成り行き任せではいつまで経っても世論がそこに向かうことはありません。
機が熟すのを待て、などのような自衛隊廃止論しか言わない政治家は日和見学者、評論家、平和運動家と同様、真の戦争しない国づくりへの本気度が薄いとしか思えません。
―完―
2025年1月8日 記
\この記事が気に入ったらぜひSNSでシェアしてください!いいねボタンも押して頂けるとうれしいです!/