一昨夜、新宿で元,緑の党からアメリカ大統領選に出馬したエマニュエル・パストリッチさんの講演に行ってきました。

講演のタイトルは「変節したアメリカと日本の対応」です。
僕が彼の存在を知ったのはニューヨークの同志から届いた「日本に住む超インテリの米人平和運動家に会ってみたらどうか」とのメールがキッカケです。
彼は20日に就任する次期アメリカ大統領トランプ率いる陣容について人物評を交えて解説しました。
僕の駐在経験からも日本とアメリカの選挙法の大きな違いを感じます。
候補者による戸別訪問は自由、選挙資金集めも自由、選挙で投票する資格を得るには登録が必要、などなど。
お金が選挙を支配するのは従来からですが今回際立ったのは選挙資金寄付の巨額さと寄付に貢献した人物へのあからさまな論功行賞です。
テスラ自動車のイーロン・マスクは180億円寄付、と言っても彼は78兆円の資産家なので資産のホンの一部ですが。
駐日大使に任命されるグラス氏は対中強硬派ですが彼は選挙資金をたくさん集めた功績で抜擢されました。
トランプ大統領の布陣を見れば、主要ポストの大臣は皆IT産業でお金を儲け情報を牛耳り、ペンタゴンやNASAにコネを持つベンチャー、仮想通貨でお金を儲けた人物など海千山千の民間人。
トランプ自身金まみれ、不動産投資で巨富を築いた成り上がりです。
こんな人物に囲まれたトランプと日本はどんなディ―ルで向き合えばよいか、困った状況です。

平和独立国家のビジョンを持たない日本の政治家で大丈夫か?
前回大統領選挙結果を不正と言って連邦政府議会襲撃を煽り5人の犠牲者を出す暴動を引き起こした張本人が、複数の訴訟を抱えながらも勝利しました。

今回の選挙で禊(みそぎ)を済ませた?なら日本の自民党とそっくり!

これから暴動の罪で収監中の犯罪者を釈放し裁判官や検察官に報復すると!
裏金問題で窮地の自民党がそれでも企業団体政治献金をやめようとしませんがアメリカの選挙を見ればお金を使って政治権力、政策情報に近づき、ある時は政策を捻じ曲げても自分たちのビジネスに巨万の富を得ようと政権に取り入る人物が、うようよいるアメリカ政治を見れば、必要性を言う自民党の言が、いかにウソッパチで危険なものかわかります。
彼の講演の中継録画は以下のアドレスで見られますので興味のある方はご覧ください。https://youtu.be/ORe2q7vCHQo

講演中彼の日本語で聞き取りにくいものがいくつかあります、例えばポルトガルのことを英語の発音どおりポルチュゴーと言ったり。


2024年1月11日 記

エマニュエル・パストリッチさんご夫妻と講演後の懇親会で

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