昨日「子供に対する平和教育が欠けている」で文科省の学習指導要領改訂、について書きました。

文科省の次官に上り詰めたM氏は退官後の講演などで自分は現役時代、面従腹背を貫いてきた、と冗談交じりに話されたのを聞いたことがあります。
僕は世直しには女性の力を頼りにして男性には余り期待していないと著書の中で書いています。

一家の生活を支えるため仕事が第一、稼ぎが第一、そのためには出世が第一だから「拠らば大樹の陰」の諺通り自己主張は控えめにして上司の言うことに黙って従うのが生活の知恵、それが習い性になったのが多くの男性の姿でしょう。
M氏は優秀なだけでは出世できない官庁で頂点に立ちました。

しかし次官の上には面従腹従のM大臣(その後官房長官)が、M大臣の上には戦前回帰願望の世襲議員故A首相がいて結局M氏の現役時代に教育基本法が改悪となり教育の右傾化が進みました。
僕は自慢するつもりはありませんが現役を通して納得できない事には面背腹背を貫いてきました。
ニューヨーク支店時代、課長の僕は支店長(当時、のちの役員)のやり方に面前で何度も異議を申し立てたものです。
その支店長が栄転帰国の送別会で僕に仲直りの握手を求めましたが僕は応じませんでした。
面従腹背は立身出世のためには確かに有効ですが世直しには不適です。
立身出世した人物で尊敬に値する人物はまず見当たらないというのが僕の経験則です。
M氏は今では護憲派の論客として尊敬する人物ですが例外的存在です。
僕が退職する際に人事部長(当時)が言った
「あなたがアメリカ企業に勤務していたらトップになっていたかも」と言う、なんの慰めにもならない言葉が忘れられません。
自分の頭で考えハッキリ自己主張をする、当たり前のことが学校教育で子どものころから教えられ、社会にでたら組織や上司のいいなりではなく自分の考えを堂々と主張できそれが評価される社会風土にならない限り日本に明るい未来はないでしょう。
今からでも遅くはありません。
まずは皆さんのお子様、お孫さんに新刊本「14才から考える恒久平和のつくり方ー花伝社から3月20日発売」を読ませてあげてください。
2025年3月18日 記

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