―昨日の続きー

僕が本書を復刊しようと考えたのはこれが過去の思想、終わってしまった思想ではなく

これからの思想としてあるべきだと考えたからだ。

アメリカの意向から自立して、自らの軍を持つために改憲すべきだ、というストレートな「改憲論」が近い将来、必ず前面に出てくる。

自主防衛論は核武装論や徴兵論へと当然進んでいくだろう。

ならば、ぼくたち「前文」「9条」を大切に思う者たちは、アメリカの意向からぼくたちの社会が脱却するために「9条」を護り、そして、それを具体化するために「非武装中立」という具体的な政策を再び語りだすことをしなくてはならない。

かつて敵国の日本を武装解除しようとしたという終戦直後のアメリカの本音を敢えて無視し、「前文」と「9条」を条文どうり実直に読めば、この国は自衛隊を含む一切の武力を持たずに国際社会で他国と関わっていこうと決意した、としか受け止められない。

一体、その決意のどこが間違っているのか。

そしてそれを具体的に政策化しようとすれば、「非武装中立」しか選択肢はありえない。

しかし、社会党は村山内閣時代、自衛隊を容認してしまっているし、社民党は2006年になって自衛隊が違憲だと立場を改めたが、その直後、一部のマスコミからなされた「先祖返り」という批判に及び腰のところがあることが彼らと少し付き合ってみると見えてくる。

ぼくなどは現実路線など民主党に行った連中にまかせて、堂々と「先祖返り」でもなんでもすればいいと思う。

しかし彼がそこまで思い切れないのなら、関係のないぼくが彼らが忘却しようとした「非武装中立」という立場をもう一度、復興すべきだと主張することにする。

ー続くー

私の参議院選挙の活動報告についてはこのホームページの「コスタリカ流 平和の風を国会へ」をご覧ください

2025年7月5日 記

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