日本政府は案の定、国連でのパレスチナの国家承認を見送りにする決定をしました(18日東京新聞報道)。

一貫した自立外交、パレスチナ支援ができない日本政府の姿です。

こんなアメリカ属国政府を選んだのは民主主義国日本の私たち有権者です。

ー拙著、科学的社会主義2024年8月号からの引用続きー

パレスチナ紛争は年々海外から移住してくるユダヤ人に土地を用意する必要からイスラエル政府がパレスチナ自治区域内に領土拡大を続けていることが原因だ。

当然土地を奪われるパレスチナ人との間に摩擦が生じる。

ヨルダン川流域を自治支配するアラファト議長率いるPLO(ファタハ)はイスラエルとの間で紛争が絶えなかった。

一般論として国内でも政府と反政府側が対立する場合、紛争解決の手段方法を巡って不満分子は生まれる。

現状を受け入れながら是正を求める穏健派と暴力を使ってでも自分たちの意見を通そうとする過激派の間の軋轢である。

イスラエルのやり方に不満を持つパレスチナ人の間にも穏健派と急進派が生まれた。

イスラエルを金融面のみならず政権の重要な後ろ盾とするアメリカはイスラエルを100%支持する国である。

アラファト議長がやや穏健派に変わりイスラエルとの妥協点を見つけようとする方向に動いたところから不満分子、過激派が生まれた。

イスラエルとしてはPLOアラファトの穏健政策に不満を持つガザ地区のパレスチナ人の間で人気を集め始めたハマスを支援してパレスチナ内部の分断をはかりイスラエルの安泰を画策してきた。

ネタニヤフ政権は心中ではガザのハマス勢力を全滅させパレスチナのガザ地区を完全支配したい。

そのためにはイスラエル国家を認めない強硬派ハマスを潰す口実が欲しい。

穏健派であるPLO相手ではパレスチナ全土を完全支配できないとみてPLOの敵対勢力ハマスを育てた。

ハマスを育てたのはアメリカのCIAとイスラエルのモサドとの説も有力だ。

イスラエルはハマス全滅を正当化するきっかけが欲しかった。

アメリカの影の支配者イスラエルがパレスチナに自衛の名の下のジェノサイドを正々堂々とできるようハマスに武器を持たせテロに仕立て上げイスラエルを武力攻撃をさせたイスラエルのしたたかさと言える。

すべての武力紛争は双方に武力があることが必須だ。

非武装の国相手では武力攻撃を正当化する口実は見つからない。

―以上引用おわりー

イスラエルの蛮行は絶対に許せないし抵抗するパレスチナ人に非は有りませんが、理不尽とはいえ、それでも武力行使は必ず暴力の連鎖を生むのが軍産複合体が控える世界の現実です。

こんな時こそ日本が憲法を実現し非武装中立国家であったなら、そして私が日本のリーダーであったなら停戦に大きな役割を果たせたのですが・・・・

2025年9月19日 記

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