―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 日本が東アジアおよび太平洋で行った「15年戦争」を1945年無条件降伏という形で終えてから、再び戦争をすることができなかったのは、次のような3種類の歯止め(ブレーキ)があったからだ。

B1:軍隊の廃止、

B2:戦争放棄および非武装を明記した憲法、

B3:残酷・悲惨な戦争を体験した国民の厭戦感情。

これらの歯止めのおかげで、戦後日本は78年間も戦争に巻き込まれないで来た。

そういう時代で後期高齢者になるまで暮らせた私の世代はラッキーだった。

しかし、時間の経過とともにこれらの歯止めは次々に外れて行った。

B1は「警察予備隊」という名称で再軍備が始まり、今では世界各国の軍隊に劣らない自衛隊に育っている。

B2は「解釈改憲」という詭弁により実質的に骨抜き状態だ。

B3は世代交代により厭戦感情は極めて希薄になった。

今や、自衛隊は米軍の指揮下に組み込まれ、「台湾有事は日本有事だ」と言う掛け声の下で日米両軍の合同演習が頻繁に行われ、まさに「再び戦争ができる国」になってしまった。

戦争を防ぎ、将来戦争することを不可能にするためには新たな歯止めB4を作らねばならない。

それ(B4)は、「原発を並べて自衛戦争はできない」を日本国民の常識にすることだ。

やれば、原発に溜まった膨大な)量の放射性物質が漏れ出し、国土は永久に人が住めなくなるのだ。

このB4なら若い人々にも自分のことと理解できるだろう。

2024年4月25日 記

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