昨年秋、宮古島に行き下地島空港、陸自駐屯地(ミサイル基地)、保良(ぼら)訓練場などを案内してもらった。

「島々を戦場にさせない」「ミサイル・弾薬庫配備反対」などの幟を掲げて島民の反対運動は軍事施設のすぐそばで連日続くが自民党政府・防衛省は島民の基地建設反対意見に無視を決め込んでいる。

施設内を歩き回る自衛隊員は迷彩服に身を包み武器を持ち戦闘訓練に備えている。

78年前、今の自衛隊員と同じ年頃の若者が兵士として本物の戦場でどんな死闘を体験し食料弾薬尽きて生死の境をさ迷っていたことか。

民間企業や地方公務員より手厚い待遇を受けている今の自衛隊員は全く知らない。

戦記物と呼ばれる戦場体験記が1990年代以降急に書店に並び始めた。

復員後市民に戻って家庭を持った若者たちは過酷な戦場体験を家族の前では決して話さなかった。

そんな元兵士が老境に入って罪滅ぼし意識もあって戦場体験を書き残そうと筆を執り始めた。

旧版『自衛隊も米軍も日本にはいらない』のアマゾンの批判的読者評を見ると

「妄想の暴走を本にしたらこうなった」

「いやはや恐れ入った。本書の主張は理想論でしかない」

「君は何を言っているのかね。非武装は不可能だと思う」などなど。

戦争のむごさを知らない彼らの批判は続く。

そんな批判的読者には最新世界情勢も織り込んである新版を是非読んでもらいたい。

いずれ戦記物と呼ばれる戦場体験記を何回かに小分けて紹介するつもりだ。

戦争の実態を知らない政治家、改憲勢力に戦争のむごたらしさを肌感覚で知ってもらいたいからだ。

主権や領土も大事だが、我々の命、人間として日常生活を送るのに最低必要な郷土・自然環境を残すことより大事なものはない。

どんな理由があるにせよ殺し殺されあう戦争(郷土の喪失)を選んではいけない。

2023年7月4日 記

7月2日付けしんぶん赤旗日刊紙の記事(再添付)

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