―以下元東芝原発技術者の小倉志郎さんの寄稿文の引用―
脱原発運動や護憲運動でデモ、講演会、シンポジウムなど各種のイベントが行われてきた。
しかし、日本の政治は目指す方向への変化を見せない。
即ち、そのイベントは実質的な効果を上げていない。
個々のイベントが終了後、主催者からは「A人が参加し成功した」という発表が出るのが普通だ。
Aは場合によって2桁の場合もあれば4桁、5桁の場合もあり、要するに参加者が多ければ「成功」という単純さだ。
これは国民に大きな誤解を与える。
本来の「成功」とは、例えば、イベントの主張を政府が聴き入れて政策を変えるとか、あるいは、新たな同志が沢山増えたという結果が出た時であろう。
政府は私たちの主張を聴く耳を持たないことは実績が証明済だし、同志だけが集まってのイベントで新たな同志が増えないことも経験済だ。
即ち、参加者の数Aの大小で「成功」か否かを評価するのはナンセンスだ。
そんな発表に満足しているのは単なる自己満足でしかない。
一方、一人デモはA=1だ。
数は最低だが、自民党や公明党支持者や選挙に行かない無関心層の人々が沢山居る街頭で声を上げるのだから、新たな同志が生まれる可能性は圧倒的に高くなる。
時と所を選ばず、お金もかからずだからこんなコストパフォーマンスの良い運動のやり方は他に無い。
大勢の同志を集めるイベントに参加してきた日本中の同志が運動方法を一人デモに切り替えたら、急速に同志が増えると私は信じている。
2024年5月1日 記
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