本日の担当は元東芝原発技術者の小倉志郎さんです

ー以下小倉さんの寄稿文引用

 国民は政治に何を期待しているのだろう?選挙の投票率が低いのは、政治に期待するものが無いのか、少ないのではないだろうか?

 明治時代には政治の目標は「富国強兵」だった。努力の結果、日本は20世紀の前半には米・英に並ぶ軍事強国にのし上がった。その軍事力を過信して戦争を続け、1945年8月15日には無条件降伏をすることになる。コテンパンにやっつけられた日本は戦後、世界でも最先端を行く「戦争を放棄し、軍備を持たない」という憲法を持った。

 国家の目標であった「富国強兵」の「強兵」が無くなり「富国」が残った。日本をやっつけた相手国・アメリカを模範にして、「富国」を目標に戦後から今まで努力を続けてきた。しかし、その「富国」は「国を富ます」という意味であって、「民を富ます」と言う意味ではなかったことが21世紀になって、一部の国民や法人が富の大部分を所有し、大部分の国民が貧困にあえぐという形になって表れてきた。しかし、「国が富めば、国民も富む」という幻想から覚めない国民が多く、明治時代以来の「富国」政策を続ける政権がまだ続きそうだ。あろうことか、「富国」を目指していた政権は、捨てたはずの「強兵」まで復活させてきた。

 選挙で投票に行かない国民のみなさん、政治に期待するものが無くても、こんな政権にやりたい放題させていていいのか?と言いたい。これは間違いなく「いつか来た道」ですよ!

2021年11月13日  記 小倉志郎

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