―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
「国を守るためには軍事力が必要だ」と主張する人々は、国土を外国軍に占領されないことが「国を守る」ことと思い込んでいる。
例えば、ウクライナのゼレンスキー大統領は停戦のための話し合いをする条件はロシア軍が戦争勃発前の国境内から撤退することだと主張している。
それまでは戦争を続けると言う。
これでは、戦争はいつ終わるか見通せないし、このままでは、ウクライナの兵士や国民の犠牲者は時間と共に増えるばかりだ。
国境問題は日本と中国の間でもある。
無人の尖閣諸島の領有権問題だ。
良く考えれば、明治時代に入る前には沖縄すら琉球王国という独立国で日本の領土ではなかった。
まして、それよりはるかに中国に近い尖閣諸島も日本の領土ではなかった。
即ち、日本の固有の領土ではないのだ。
中国との間でも、決着をつけるのは次の世代にまかせようと話がついていた。
日本政府はその話を無視してしまい、領土問題になっている。
一般国民にとって、無人島がどっちの領土だろうと日常生活で困ることは無い。
島の周辺海域の漁業権や海底資源が見つかった場合の所有権の問題があるくらいだ。
そんな問題は話し合いで解決可能だ。
相手国の船が近づいたからと武力を使う必要など全く無い。
外国に領土を占領されるのが嫌だと言うのなら、日本全土を米軍が占領している現状こそ真っ先に解決すべきだ。
2024年4月23日 記
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