―以下本日担当の小倉志郎さんの寄稿文の引用―

 私が小学2年生の時、クラスの学芸会で「話を売る話」という劇を行った。

H君がお客を、K君が店の主人を演じた。結論だけ言えば、「急がば回れ」という話を買ったお客がその話を守って命が助かるという話だ。

当時、大きさも重さも無い単なるお話を売買するなど奇妙な話だと思ったが、それから75年が経ち、情報システムが発達した現在、「話」=「情報」と読み替えれば、世界中で「話を売る話」がひっきりなしに行われている。

学芸会の劇は情報がお客の命を救うという場合だが、今の世の中を観ると、必ずしも良いことばかりではなく、情報が人々に役立ったり、逆に人々に損害を与えたりとその影響はさまざまだ。

最近では新型コロナウィルス感染対策、ウクライナ戦争勃発後の原発利用の復活や軍備増強計画などを観れば、情報が国民世論のコントロールの道具として使われていることは明らかだ。

日々新聞やテレビにより流される情報の真偽を確かめる術をもたない国民の多くがそれらの情報を鵜呑みにして、自分がコントロールされていることすら気が付かない。

先の戦争中の情報統制は警察や軍部によって暴力的に行われていたが、今は巧妙で目立たない手法で情報統制が行われている。

この情報によるコントロールから逃れるためには、信頼できる友人・知人と常に情報交換を行うしかない。

2023年6月13日 記

\この記事が気に入ったらぜひSNSでシェアしてください!いいねボタンも押して頂けるとうれしいです!/