―以下小倉志郎さんの寄稿文の引用―
今の日本政治の狂った状態が何度選挙をやっても改善できないのは「マスメディアが悪いからだ」という声をあっちでもこっちでも聞く。
即ち、大手新聞、大手テレビ局が政権に忖度して、失政を厳しく批判する記事やニュースを流さなかったり、流しても批判色をぼやかしてしまうことにより、国民が実態を認識し、選挙での投票行動に反映することができないということだ。
行政・立法・司法の三権に対して、マスメディアは第四の権力と呼ばれることもある。
しかし、このマスメディア批判の声は、「日本の政治を私たち国民が改善することは無理だよ」と言う言葉にくっついて発言されることがほとんどだ。
それでは、折角の批判が単に諦めをもたらすだけだ。
そもそも「メディア」とは「媒体」であり、ここでは、それによって情報が人々に伝えられる手段だ。
そういう手段なら、マスメディアだけに限らないだろう。
例えば、個人が個人に情報を伝えるために使える手段なら、会話・電話・手紙・FAXなどが昔からあり、最近ではインターネットを利用した各種のSNS(Social Network System)がある。
即ち、大勢の個人が網の目のように繋がり、一人ひとりが情報の受発信をすれば、マスメディアを利用しなくても、情報の伝達・共有は可能だ。換言すれば、国民一人ひとりが「メディア」になれば良いのだ。
どこの誰にも忖度しない「一人メディア」が普及すれば、国民が政治の実態を把握し、選挙の結果は今とは全く変わるだろう。
2023年10月24日 記
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