―以下元東芝原発技術者、小倉志郎さんの寄稿文の引用―
昨日は午後、「東電と共に脱原発をめざす会」という市民グループの一員として、東電本店原子力センターとの定例対話会に出席した。
原発の安全性についての市民の質問に明確な回答をしない東電の態度に呆れながら帰途に着いた。
横浜駅を降りて、いつものように胸に「原発を並べて自衛戦争はできない」、
背中に「自衛隊を戦争のための部隊から災害救助即応隊にしよう」と手書きしたプラカードをそれぞれ吊るして歩く。
自宅近所の細い道に入る頃、同じ方向に歩いていた小学生位の男子と女子が私の姿を見て、「何て書いてあるの?」と訊く。
「読めないの?何年生?」ときくと、二人とも「3年生」と。
で、先ず読み方を教える。「意味はわかる?」ときくと「わからない」と。
3年生ではもっともだ。
すると、何と、女子の方がi-padを出してきて、「写真を撮っていい?ママに見せて宣伝する」と。
男子は「生まれて初めて見た」と。
私が「『今日はプラカードを吊るした変なおじいさんと会ったよ』と家で話してごらん」と言うと。
男子が「変じゃないよ」と嬉しいことを言う。
そして別れた。
親たちとどんな会話をしただろうか?
10年後に、彼らも有権者になる。その頃、プラカードの意味をわかるようになっているだろうか?
私はその頃92歳になるが、まだ生きているだろうか?
2023年10月26日 記
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「この小学3年生の子どもさんのように、澄んだ心眼を持っていれば、真実は明らか」
であることを、明瞭に示すエピソードでした。
元気を頂きました。ありがとうございました。